(全国CW同好会 10−4−68)

as of Aug. 26,2006


従来の文章を全面的に更新しました。 ******************************************************** 電子メールでコンテストログを送る場合の形式と方法について フロッピーディスクで提出する場合も同じ ************************************** KCJコンテスト用電子ログの書き方 JA8AJE  KCJコンテストログは,電子メール,FD,紙 の3種類で受け付けています。 2005年のKCJコンテストでは次のような割合でした。       局数 提出局数割合 交信数 交信数割合 電子メール 199 68.2% 21,031 74.9% FD 3 1.0% 554  2.0% PRINT OUT 26 8.9% 2,366 8.4% 手書き 64 21.9% 4,134 14.7% TOTAL 292 100.0% 28,085 100.0% 手書きログを除き、全QSO数の85%が何らかの形で皆さんのパソコンの中に入っているこ とになります。 デジタルデータでログを提出していただくと、成績集計作業を非常に効率良く進めるこ とができますので、今後ともなお一層のご協力をお願いします。  一方でせっかく提出されたログなのに、ケアレスミスによって得点0と判定せざるを 得ないケースもあり心苦しいかぎりです。 こういったミスを無くすことを目的としてKCJコンテストログの書き方について解説しま す。  コンテスト用電子ログを表記する方式に世界標準として決まったものはありません。 日本ではJARLが推奨している様式が一般に受け入れられていますし、ARRLが推奨している Cabrillo Formatは市販の汎用ログソフトもサポートしていますので注目しておかねばな りません。 JARL様式とCabrillo Formatとの大きな違いは、JARL方式が1QSO毎にマルチと得点を記入 するのに対してCabrilloではサマリー部分に得点×マルチ,すなわち総得点を記入する だけということです。ARRLコンテストでは、Cabrillo Formatで提出しても、その一部に 記載ミスがあると、「ここにミスがあるよ」と警告付きでログが返送されてきます。 指摘部分を修正して再提出しなければなりません。世界中の数千局からのログを受理す るとなると、ログの一つひとつを手直しサービスするだけの余力は無いのでしょうから 仕方のないことかもしれません。  KCJでは数百通程度のログですから、いかなる様式でも受理した上で,もし不具合があ ればマネージャーの手によってコンピュータ読み込みができるように手直しを行ってき ました。 とは言うものの、手直し加工の頻度を減らせれば作業効率を改善することができますの で、KCJ推奨の標準様式を提案させていただくことにしました。 1)KCJコンテストログのメール送信法  電子メールでKCJコンテストログを送る場合,メールの表題にはログ提出局のコール サインを用いてください。 ログは、なるべく添付ファイルによらず,サマリーシートとログシートとをテキスト 文字としてメールの本文中に書いてお送りください。  表題の例  JA8AJE LOG      JA8AJE LOG 0408  日付を追加した例。 2)KCJ標準様式のサマリーシートの記載例 どのような形式でも構いませんが,JARLが推奨している様式を標準とします。 また,ZLOGを使用している局が多いようですのでZLOGで出力されるテキスト様式でもOkです。 そうでない場合でも以下の例に「必須」と書かれた項目は必ず記載してください。 必須:コールサイン:JA8AJE/1    (交信で使用したコールサインをそのまま明記) 必須:参加部門名:マルチバンド     (またはシングルバンド参加の場合は周波数) 必須:氏名:笠原 勝 必須:連絡先:103-0027 東京都中央区日本橋123    (E_Mailの場合も必須) 必須:運用地:TK 日野市 (都道府県支庁まで明記。無記入は連絡先と同じと見なす) 必須:総得点:34241    (各バンドで得た得点の和×各バンドで得たマルチの和) 任意:バンドごとの交信局数,得点,およびマルチ数    (書いて頂いたほうが、集計作業の参考になります) マルチバンドの例 FREQ  QSO POINT MULTI 1.9MHz     35 35 25 3.5MHz     70 78 22 7 MHz     200 240 50 Total 305 353 97 34241 シングルバンド(7MHz) の例(CHK-LOGを含む) FREQ QSO POINT MULTI 1.9MHz 35 0 0 3.5MHz 70 0 0 7 MHz 200 240 50 Total 305 240 50 12000 任意:コメント:ここで記入頂いたコメントは成績発表時、コンテストサルーンに記載 します。 3)KCJ標準様式のログシート (ZLOGの使用が一番多いようですのでZLOG様式を標準とします) mon day time callsign sent rcvd multi MHz mode pts 8 16 2133 JA2MYA 599TK 599GF GF 1.9 CW 1 8 16 2142 JA1TCF 599TK 599ST ST 3.5 CW 1 8 16 2218 SP4JWD 599TK 599EU EU 21 CW 5  ・ 第1行目の項目名文字列は最初に1度だけ書く(必須)。データは2行目から最後 まで。  ・ 文字は総て半角文字を使用する。  ・ データとデータの間には、最低1個の半角スペース(タブ区切りはなるべく使わない   でください)を挿入する。 ・ 時刻は日本国内で運用した場合はすべてJST,国外で運用したときはすべてUTC。  ・ 羅列する順番は交信時刻順。 標準様式以外でも、必要なデータが確実に記入され、誤解を与えない形で提出されていれば, もちろん受理しますが、今後この標準様式に従っていただければ、効率よい処理が可能になり ますのでご協力をお願いいたします。 標準様式以外の例として、下記に解説します。 4)標準様式以外のログシートの例 交信データの項目は band date time call sent rcvd multi point の8項目とし、 データの第1行目に上記のような文字列を記述してください。各項目の記載順序は上 記の順序でなくて、入れ替わっていても構いません。 上記以外の項目があっても無視します。 第1行目の文字列について 各単語を区切る文字は空白ですが、空白の数は1行に記載できる範囲内でいくつ続い ていても構いません。 使用する文字は意味が分かれば、略号を使用してもかまいません。 例:MONTH,MON,MM... DATE,DAY,DD....CALLSIGN,CALL,CL....POINTS,POINT,PTS.... 第2行目以降は上記の文字列の下にそれぞれカラムを揃えて記述してください。 ・月日を date として1つの項目とする場合、mm/dd または mmdd 形式とします。  mon day のように2つの項目に分けた場合の区切り文字は空白とします。  西暦年の記載は有っても無くても結構です。 ・時刻の表示は、tt:mm または ttmm の4桁表示として下さい。 午前9時45分の場合 945 とせず必ず 0945 のように4桁にして下さい。 ・コールサインの途中に空白を挿入しないでください。  だめな例: JA1 DD JA4JY /3 など。 ・sent, rcvd 欄の RSTと都府県支庁コードとの間に空白が入っても構いません。 ・マルチをとらない交信データの場合は multi 文字列を書くべきところに少なくとも  4個の空白を置いてください。 ・ポイントをとらない交信データの場合はpoint欄に0(ゼロ)と書いてください。 ・部分的に受信できなかった部分には「?」「-」 等の代用記号を記入して下さい。  不完全な交信をログに記載してもポイントにはなりませんが,相手局がその交信を記載  していれば,相手局が送信していた内容をアンマッチリストの中でお知らせすることが  できます。 ログの実例 その1 date time call sent rcvd multi freq mode pts 8/20 09:21 JA0QWO 599 KN 599 NN NN 14 CW 1 8/20 09:23 JE7WBI/7 599 KN 599 ??   14 CW 0 8/20 09:24 JR1UJX 599 KN 599 CB CB 14 CW 1 8/20 09:25 JA8AJE 599 KN 599 CB 14 CW 0 8/20 15:26 JM6FMJ 599 KN 599 OT OT 14 CW 1 8/21 00:01 JH3HGI 599 KN ??? ??   14 CW 0 ログの実例 その2(mm dd hhmm) (Mode CW は省略してもOKです) date time call sent rcvd multi MHz pts 08 20 0921 JA0QWO 599KN 599NN NN 14 1 08 20 0923 JE7WBI/7 599KN 599??   14 0 08 20 0924 JR1UJX 599KN 599CB CB 14 1 08 20 0925 JA8AJE 599KN 599CB 14 0 08 20 1526 JM6FMJ 599KN 599OT OT 14 1 08 21 0001 JH3HGI 599KN ?????   14 0 ログの実例 その3(yymmdd) (Mode CW は省略してもOKです) date band time call sent rcvd multi pts 20000820 20 0921 JA0QWO 599KN 599NN NN 1 20000820 20 0923 JE7WBI/7 599KN 599--   0 20000820 20 0924 JR1UJX 599KN 599CB CB 1 20000820 20 0925 JA8AJE 599KN 599CB 0 20000820 20 1526 JM6FMJ 599KN 599OT OT 1 20000821 20 0001 JH3HGI 599KN -----   0 ログの実例 その4(Cabrillo Format) QSO: 21000 CW 2003-08-20 0921 JH3HGI 599 HG K9NS 599 NA QSO: 21000 CW 2003-08-20 0023 JH3HGI 599 HG W3EEE 599 NA QSO: 21000 CW 2003-08-20 1913 JH3HGI 599 HG K3LR 599 NA QSO: 28000 CW 2003-08-20 2001 JH3HGI 599 HG W8QZA 599 NA 上記例のミックス型、いかなる形式でもかまいません。 5)SWLログ   SWLログではレポートする局の交信相手局のコールサインを記載してください。   その他の項目、サマリーシートの形式は参加局の場合と同様です。 SWLログの実例 Date time  call other call NR multi Freq pts 0820 0921 JA0QWO JA8AJE  599NN NN 3.5 1 JA0QWOをレポートしています。相手局はJA8AJE、 JA0QWOがJA8AJEに送ったナンバーは 599NN バンドは3.5MHz の例です。  ご存知のように交信は両局のログの照合で確認しますが、SWLログの場合はJA0QWOの ログからJA0QWOがJA8AJEと交信していることを確認して、上記SWLレポートが正しいと認めます。 6) その他 電子メールでログを提出された局にはPDFファイルの「ザ・キーメールマガジン」を無償で 配信いたします。印刷物として会報を郵便で受け取ることを希望する場合はコピー料金 +封筒代+郵送料金として切手で140円分を別途郵送していただくことが必要です。 電子メールログの送り先,およびログの〆切は各コンテスト毎に公表されるコンテスト ルールに記載してありますので,その都度確認してください。 〆切日当日の23時59分までに送信していただき,その日のタイムスタンプが付いていれば 有効です。 以 上